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県内の給食の課題

当会では県内の給食の課題を以下のように考えています。

①農薬を使用した穀物・野菜・果物の使用

日本は世界有数の農薬大国です。米・野菜・果実の栽培にネオニコチノイド系殺虫剤が使用されています。

これらの農薬はごく微量でも人体への悪影響が確認されています。世界中で使用規制が進む中、日本では逆に規制が緩められました。ホームセンターなどではグリホサートを含む除草剤が販売され、誰でも購入し、使用できるのが現状です。

また、輸入小麦からは除草剤ラウンドアップの成分「グリホサート」が検出されています(農林水産省)。輸入小麦を使用する全国の学校給食のパンや市販のパンにも残留が確認されています(農民連食品分析センター公表)。

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岐阜県の学校給食で使用される小麦粉は、岐阜県学校給食会が提供しています。

 

岐阜県学校給食会から委託を受けた製粉所がアメリカ・カナダ産の強力小麦粉と県内産の中力粉・薄力粉をブレンドし、各地の製麺所に届けます。各地の製麺所にて、うどん・ソフト麺に加工され、学校給食で提供されています。(岐阜県学校給食会)

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②地産地消

岐阜県の地場産品の使用割合は令和3年度で28.8%に止まっています(「学校給食における地場産物の活用状況調査結果」による)。

食の安全保障の観点からも、一層の地産地消が望まれます。

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③米飯実施数

岐阜県の米飯の週平均実施回数は3.2回と全国平均の3.5回を下回っています。食料自給率を上げるためにも、給食の安全安心につなげるためにも、米飯の実施数の増加が望まれます。

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④食品の消毒

厚労省の大量調理マニュアルには「野菜・果物を中性洗剤で洗う、必要に応じて次亜塩素酸ナトリウム等で殺菌」と食品の消毒が推奨されています。

しかし、次亜塩素酸ナトリウム等で消毒をすると、微量の残留は免れず、子どもたちや試食した保護者から「ハイター臭くて食べられなかった」「毎回、果物を食べると気持ち悪くなる」といった声が上がっています。

また消毒液を使用する調理員の健康を害する恐れもあります。安全安心な調理法、食材の栄養価を十分に生かす調理法が望まれます。

⑤遺伝子組み換え食品・ゲノム編集食品の混入

私たちは遺伝子組み換え食品・ゲノム編集食品の給食への混入を懸念しています。

日本は世界一の遺伝子組み換え作物の輸入大国です。日本は遺伝子組み換え作物の栽培国ではないものの、8つの遺伝子組み換え作物が認可され、大豆・トウモロコシ・綿実(わたざね)・ナタネが市場で流通しています。

2023年3月、厚生労働省はゲノム編集のトウモロコシ「ワキシーコーン」を受理しました。トマト・マダイ・トラフグに続いて4例目です。

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ゲノム編集をした食品であることを表示する義務はありません。以下の食品添加物にはゲノム編集食品が使用される恐れがあります。

「コーンスターチ」

ゲノム編集のトウモロコシ「ワキシーコーン」


「アミノ酸(調味料)」

ゲノム編集の養殖コオロギ(エサに遺伝子組み換えの大豆が用いられます)

私たちは気が付かないうちに、遺伝子組み換え食品・ゲノム編集食品を口にしている可能性があります。

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